フォルヒ,テイラー,ラリヴィーなどは最初から12ミリの穴が開いていますね。
マーチン,ギブソンなどは開ける必要があります。
その際にはステップドリルが便利で,よりきれいに仕上げたい場合3つの工具を使います。
※エンドピンに穴を開けずに使用したい場合には、エンドピンストラップを使う方法もございます。エンドピンストラップについてはこちらのページをご覧ください。
右からハンドドリル、ステップドリル、面取りビット
最初にステップドリルで12ミリの穴をあけます。
トップバック方向への90度が狂いやすいので,ドリルの角度を横から見てチェックします。そして,面取りビットで縁の面取りをします。
それから,最後の仕上げはスターエムの12ミリF型ビットでハンドドリルで一回通すのです。
どういうわけかステップドリルで仕上げると穴の最後の方が12ミリより少し小さくなり,エンドピンが通りにくい時があります。
面取りをしてないと,塗装の端を引っ張り穴の縁が欠ける事がありますので,面取りビットは重要ですね。
そして,ギターの大きさに合わせてケーブルの長さを調整しましょう。
スカイソニックのケーブルはエンドピンストラップを使う人のために余裕を見て,少し長めになっています。
スカイソニックピックアップははマイクが入っていますので,ボディ内部で物がぶつかる音も聞こえてしまいます。エンドピンのところで巻いておくとどこにも接触しませんので,ノイズの原因になりません。
次にエンドピンジャックのネジの意味を理解する必要がありますね。
2 ケーブル・エンドピンジャック取り付け
一番左のネジはカバーを固定するものです。
次の左から2番目のネジをギターのエンドブロックの厚みに合わせて調整し,ガッチリと固定します。
ここにワッシャーが1個か2個入ればいいですね。
慣れるとギターのボディの中でこのネジを回して取り付けの際に外側にどれくらい飛出すかを調整できます。
エンドピンジャック取付図例
エンドピンジャックの肩の部分が内側に1ミリか1.5ミリ引っ込むような位置に上記のネジを調整いたします。
眼鏡用のプラスドライバーの細いものを使って,穴に入れるとエンドピンジャックが回転しませんので便利ですね。
木部なので,あまり締めすぎるとだめですが,ここが緩くてもだめです。
モノラルアウトの場合このくらい引っ込んでいてもOKです。
ステレオアウトの場合は少しシビアになります。中心のネジがあと0.5ミリ出てくる必要があります。
3 バッテリーバッグをネックブロックに貼りつける
テイラー,フォルヒ,コリングスなど
ボルトジョイントのギターの場合やはりネックブロックの脇の方が将来修理でボルトを締めたりする際にいいと思います。
この位置だとギターを抱えた時に電池が上に来るので,ライブ中の落下防止にもいいかなと思っています。反対側よりも良いと思います。
マジックテープを貼りつけます。
サイド側に付けました。
電池を付けた様子です。
4 ケーブル留めを付ける
ダイソーなどにあるスポンジ付きの物が好きです。でもなんでもいいですよ。
ボディサイドの縁の上などあまり共振がない部分に付けます。
指板の裏に電池の線も固定しました。板とケーブルが演奏中にぶつかって共振するのを避けられればなんでもいいですよね。
5 弦の位置を見てピックアップ位置を微調整します
大体6-1弦まですべての弦の位置とボールピースの位置が同じであれば,大体でOKです。
弦間はみな同じではないので,少し左右の位置を調整してくださいませ。
サウンドホールが小さい場合,おそらく直径94ミリ以下の場合取り付け位置が少しだけホールの中央に寄ってしまうかもしれません。
ミニギター(リトルマーチン,ベビーテイラー,ミニGSなど)はサウンドホールの中央に近づく可能性があります。
ちなみにサウンドホール96ミリのL-00モデルでも取り付けはまったく問題ありません。
ただ,サウンドホールが少し小さめの場合は一度ピックアップの耳を外して,挟んでからまた取り付けることが必要ですね。
6 ボールピースの調整
2弦の音量に合わせて1弦の音量をボールピースを上下させて合わせます。
その後,1,2弦の音量に合わせて,3-6弦のボールピースを少し調整します。
L-00モデルでの取り付け位置はこうなりました。
穴あけに自信がない,工具がない場合は楽器店へ依頼する方がいいですね。
取り付けてくれる店舗が見つからない場合はショップリストをご覧くださいませ。